Naturalに生きる -Salana’s interest diary-

心理学のことを中心に日々気になった記事や本、ニュースなどを紹介しつつ私の近状などを綴っていきます。

方向転換

お久しぶりです。

術後一ヶ月半が経ち、顔の腫れが引いてきて表情が自然になってきました。
手術を受ける前より口角が上がるようになり、
これが手術受けた効果かと少し良い効果を実感できるようになってきました。
えっ!手術ってなに!?どうしたの!?という方はこちらの記事を参照ください。→顎変形症①



今日から新年度。
今回の記事はちょっと長めになるのでお時間がある時に読むことをお勧めします。

このブログに移転してからもう3ヶ月が経ち、この前、年明けしたばかりなのにと感じると、自分も歳を着実にとっているなぁと思います。

一番初めの記事に書いたように、結局進路と卒論のテーマはまだ定まっていないのですが、
方向を少し転換することを数日前に決意しました。
9月卒業予定なのでさっさと卒論に取り組まなければと思うのですが、まだ行動に起こせていない次第です。
まだ心の中で完全に整理できてないのかな。



私は心理学専攻で、それを専攻した理由は私の色々な過去が絡んで選択しました。
私の人生で過去に大きなトラウマになることが2回あり、それは私の行動の源というか、私を突き動かすものでした。もう2度とこんなこと起こらないで欲しい、彼と同じように苦しんでる人を助けたい、同じように悲しむ人を少しでも減らしたい。

臨床心理を専攻し、カウンセラーになって臨床心理の資格を取って、国境なき医師団で現地に行ってみよう、そう思ってました。その先はまだどうしたらいいかわからないけど、そこまで専門を極めて見るものを見たら自分にも何をしたらいいかわかるだろうと思っていました。

でも最近自分の特性がそれに向いていないのではないかと気付かずにいられませんでした。10月頃から、卒論の執筆準備をしていて、テーマがトラウマから立ち直った人の成長についてでした。
もちろん、トラウマが焦点ではないのですが、集めて読んでいた資料は大変だったエピソードも書かれていました。それをずっと読み続けていたのもうつの原因なのかなとカウンセラーさんに言われ、自分でも確かにそれはあると思いました。

私は”エンパス”という特徴を持っているのは1年前に気づいたのですが、またこれが厄介と言えば厄介で、便利といえば便利な特徴なんです。簡単にいうと”共感性”が普通の人より高いということらしいです。これだけ聞くと「いいじゃん!他の人の気持ちがわかるってことでしょ?」とお思いになると思うんですけど、そんな上手いことだけがこの世にあるわけがない。影響を受けすぎるというとまた聞こえは違うかもしれません。

私の主なエンパスとしての特徴は、

1、全ての人が自分と近いと感じる。
 感情が理解できるせいなのかなって思ってるんですけど、みんなすごく近く感じます。すぐ仲良くなれる気がします。

2、正直に話してない人がわかる。
 表情と話してる内容の違和感というかなんというか。自分でもなんでわかるのか説明できないんですけど。

3、残酷なニュースや映画などがとても苦手。
このせいで残酷な現実から目を背けてた時期もありました。残酷なものに触れすぎると自分が残酷な人間になっていくように感じます。

4、困っている人を助けたくなる。
 困っていることがわかるので、助けたくなります。自分が彼らだったらといつも考えてしまいます。

5、依存しやすい。
 刺激の多い世界からの逃げ道として何かに依存していたくなります。ネットやタバコ、過去の彼に依存していたことがありました。

6、自然や動物が好き。
 彼らはとても素直なのでありのままなんです。もちろん残酷な一面も持っていますけど、その裏の腹黒さはないのでその分人間よりましだったりします。

7、芸術が好き。
普段とは違う感じ取り方で作者の感情が見えたり、または全く見えなかったりするのでおもしろいです。きれいなものに触れていると心が穏やかになります。

8、消化不良や内蔵的トラブルが多い。
単純にストレスとかの影響だと思いますけど、何かいつもと少しでも違うとお腹を壊します。

9、全体的な雰囲気を感じとる。
 街行く人の感情さえも感じとるので雰囲気はよく感じ取れます。みんなが楽しそうにしてる時期は好きですね。クリスマスとか年末年始とか。

10、人が多いところに行くと疲れる。
 これは9と関係ありますけど、みんなの感情がわかりすぎて疲れます。昨日も街に出て怒鳴りあってる人たちがいて、げんなりしてました。

簡単にいうと、自分が目にしたもの、感じたもの、関わった人にとても影響を受けるということです。だから、暗いものに触れている時間が増えるとどうしても、私の感情は落ち込んでいきます。汚い場所にいると心が荒んでいきます。怖い人のそばにいると自分まで怖いことを言うようになります。それを感じたのは、以前ワンピースのマンガを読んでいた時でした。読んだことがある方はわかると思いますが、彼らは海賊なので言葉遣いが悪いです。話はとてもいい話なので私は大好きなのですが、何冊か連続で読んでいたらそのあと私の言葉遣いが悪くなっていました。文字で読んでるだけなのにこんなに影響受けるの!?自分でも驚きました。でもこの特性のおかげで、語学の上達は早いのかもなぁとも思いました。
他に感じたエピソードは、ついこの前の入院中、少し悲しいアニメを見ていた時です。もちろん大切な人の死という私のトラウマを想起させるような内容だったこともあるのですが、見終わったあと2日間ほど、そのことを思い出し落ち込んでいました。

でもだから、常にマイナスなエネルギーに触れていないといけない臨床心理をこのまま自分の専門とする自信がなくなってしまいました。毎日マイナスエネルギーに触れていないといけない職業なのに、立ち直るのに2日も毎回かかってたら仕事にならないと思いました。まして今回のようにそれでうつになってたら余計病人を増やすだけだ。何より私はこの仕事を胸を張って好きと言えるのかなと考え出すと、自信がどんどんなくなりました。やりたくてもできないこともあるのかな。

でもここで臨床心理を捨てて違う道を進むことは私の過去を、あの時強く心を動かされた出来事たちをもういいと捨てることになる気がしてなりませんでした。どんな本を読んでも、映画を見ても答えは出なくって、進路の話をすると全然泣くつもりもないのにいつも涙が出てしまって、それほど自分の心は苦しんでいたのかと驚いていました。

そして数日前、いつも私の相談に乗ってくれるお父さん的存在の友人に話して、少し前に進めそうかなという気になってきました。彼曰く、志があればもし今、直接通じる道を選ばなくても、回り回ってそれを取り込んだ活動が後々できるようになると言ってくれました。捨てるんじゃない、今は一旦ちょっと横に置くのだと。そう、私はきっと自殺する人をなくしたい、戦争をなくしたい、大切な人をなくして悲しむ人を減らしたい、そう思う志を捨てたら私じゃなくなると思うんです。だから泣いていたんだと思う。今、やりたくてもできないことは今は置いておいて、今できることをやろう。これから先できる保証はないけど、何も貢献できない人生の方がもっと嫌だもんね。彼にはいつも感謝しかない。


方向転換することになると、私はきっとポジティブ心理学や産業・組織心理学をやることになるんだと思います。今まで考えていた領域と全然違うので、また一から勉強し直して論文も研究も考えないといけないので、大変ではあるんですけど、これが私の考える自分のできることだと思うので。きっと日本人の働き方が変われば、自殺する人も減る。働き方が変われば幸せな人がきっと増えていく。幸せな人が増えれば他の人のことを考えられる人が増える。

さて、動き出せ、自分。